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湯治女子シヅカの 「1weekノマド式ひとり湯治旅」~東北編~<序章>

2017年8月2日

1週間の休みと旅の行き先

ふつうは1週間も休み、取れませんよね~…。でも1年の計で先の先まで見通してみてください。ゴールデンウィークやシルバーウィーク、有休と連休の合わせ技で、なんとか休暇は取れないものでしょうか?

よく遊び、よく働く!よく働き、よく遊ぶ!をモットーにしている湯治女子シヅカは、大きなプロジェクトがひと段落するある年の12月に、何の連休もない5日間ぶっ通しの有休+土日を繋げた合計7日間の休みを、その年の5月に申請してさっさと取得していました(笑)。ありがとう会社。ありがとう先輩。ありがとう同僚。

1週間もあれば海外へ!と思うところもありましたが、海外生活も長く、長い夏と秋を仕事で埋め尽くすことになる私の心はこう叫ぶだろうと想像しました。「日本らしいところへ行きたい!」「冬は冬らしく雪降る地方へ行きたい!」「心が癒される、ほっと懐かしい場所へ行きたい」。そうなると…雪降る懐かしい日本の地方といえば、東北じゃない?そうしてぼんやりと心が選んだ行き先は、シヅカ未開地の東北だったのでした。


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12月の雪深い東北へ

目次

  • ・湯治は現代でも通じる「自分トリートメント」
  • ・遊牧民(ノマド)のように旅をした
  • ・「東北南下作戦」決行

         

湯治は現代でも通じる「自分トリートメント」

湯治とは、湯で治すと書きます。かつては、農作業を終えた民たちが心身の疲れをじっくりと癒すために数週間と長期滞在をして湯治をしていました。温泉に浸かり効果を発揮させるには「じっくり」「ゆったり」とした時間が必要なのですね。西洋医学や頓服薬のように一瞬で治ったりするものではない、のんびりとした時間の中で、自分が持って生まれた自然治癒力や免疫力を高めていくことに東洋の教えがあるのだろうと思います。

現代社会に時が移りましたが、仕事で疲れた心身も薬でぱっと治るものではありません。ビッグプロジェクトを終えた私には、睡眠不足を解消し、おいしいものを食べ、ゆったりと過ごすことで、疲れを少しずつ手離していき、自分の内からのパワーを復活させることが必要になると想像しました。それには温泉が一番の処方だと直感しました。

私は、普段から、温泉をハレの観光として活用するよりも圧倒的に、心身の癒しリセット装置として活用しています。まるでマッサージやスパ、デトックスやトリートメントに行くように、温泉に向かいます。温泉は、日本という自然・風土がプレゼントしてくれたナチュラルな「自分トリートメント」だと考えます。まるでそれは、かつての日本人が生活の中に取り入れてきた湯治と同じではないでしょうか。湯治は今でも通用する、今こそぴったりの、休暇の過ごし方だと感じます。そうして、旅の方針は、最後の日本と呼ばれる?東北での温泉湯治になりました。


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自分トリートメントに温泉湯治へ

遊牧民(ノマド)のように旅をした

本来、湯治は一カ所に長逗留をし、じわじわと温泉パワーを頂き療養することが多いのですが、私は様々な温泉に出会いたくなりました。日本において温泉は、一定の成分を含む温泉のことを療養泉と呼んでおり、「単純温泉」「塩化物泉」「炭酸水素温泉」「硫酸塩泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「酸性泉」「含よう素泉」「硫黄泉」「放射能泉」の10種類の区分があります。それぞれ効果が違い、また色味や匂いも違ってきます。温泉宿の湯船や見える景色も勿論違うわけですし、それらを出来るだけたくさん味わってみたくなったのです。

とりわけ東北は、日本全国でも有数の自然湧出温泉が多く、また泉質もかなりいいエリアです。そして東北はとても広くて移動にも時間がかかってしまいます。東北6県それぞれの個性豊かな温泉と食文化を効率的に味わいたくて、7日間で東北あちこちにある歴史ある古い湯治宿を遊牧民(ノマド)のように訪ね歩く、移動式湯治旅をしてみようと考えついたのでした。


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移動式湯治へ

「東北南下作戦」決行

そして旅をするのは12月上旬。12月の東北はあなどってはいけません。冬本番の豪雪地域が一気に増える時期なのです。エリアによっては道路が降雪のためクローズ、電車もストップ、宿もクローズになるところも。特に青森はまっさきに冬が来ます。東北の旅をするには12月上旬はぎりぎりだったのです。そのため、冬が厳しい青森から南下していきながら旅をする「東北南下作戦」に出たのでした。

さらに、この雪に不慣れである自分は、安全を期して公共機関のみを使っての移動に絞りました。東京から青森へ飛行機で一気に移動し、そこからは電車とバスで南下することにし、出来るだけ交通費をおさえるべく、お宿で送迎を行っている湯治宿をできるだけ予約することにしました。

そうして訪れた「1weekノマド式ひとり湯治旅」のお宿をご紹介します。


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湯治宿ノマド一人旅

>>>湯治女子シヅカの「1weekノマド式ひとり湯治旅」~東北編~<青森・岩手編>へリンク

ライター情報

湯治女子 シヅカ

湯治女子 シヅカ

広告代理店を経て、地域創生コンサル会社に勤務。大好きなビールよりも、一人旅と温泉と湯治場を愛する。アラフォーに片足を突っ込んだころに幸せを見つけた元癒し欠乏症患者。保有資格は、温泉入浴指導員、温泉ソムリエ、温泉観光実践士。

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修行したいって思ったこと、ないでしょうか。


人生の節目で迷っているとき。
だらしない自分に活をいれたいとき。
ベスト・キッドを15年ぶりに観たとき。


余談ですが、筆者は大学生の時に、お坊さんの資格をとるために本山で修行しました。
髪を0.5ミリに切りそろえて朝4時から井戸水かぶったり、何時間も正座したり。
上京まもなく「東京たのしーーーッす」とアタマ花畑状態だった私には拷問同然でしたが、終わった後は顔つきが穏やかになったと評判でしたし(2か月くらい)、就活でエントリーシートのいいネタになりました。

なお、浄土系は修行がかなりライトなこともあり、坊主トークの際に
「浄土って修行期間どれくらい?あ、2週間くらい。へえェー。うち1年。」
みたいな謎のマウンティングを仕掛けてくる禅宗系の人が稀にいるので気を付けましょう。

 

実は、一般の方でも心身の鍛錬のために修行ができるところがあるのです。

そんなわけで今回は、気を引き締めていくべき修行が体験できる宿坊/お寺をランキング形式で紹介いたします!
*完全に筆者の主観です。

2017.06.29